8月第4週 ジャクソンホール終了 今年中のテーパリング開始?

今週の投資結果

米国株は驚異の上昇中。日本株は上がらない

今週はジャクソンホール会議に向けて為替はポジション調整の売りが出ていましたが、そんな中でも米国株は堅調。史上最高値を更新し続けています。

ジャクソンホールでのパウエル議長の、特にどっちつかずの発言、そして今年中のテーパリング開始ととれる発言も、すでに織り込み済みだったのでしょう。

なぜかアメリカ経済にひたすら忖度をしてしまっている日本株だけがびくとも動かない展開となってしまっています。

さて、そのテーパリング開始時期ですが、来週の米国雇用統計がかなり威力をもったものになることが想像できます。

ただ、多くの州で失業者給付金が大量に出ているのも事実。

まだまだ雇用、失業率は改善しない展開も予想できます。

最終的には、ハト派のパウエル議長、テーパリングは来年に持ち越しの発言期待までも出てきてしまいます

もっとも、テーパリング開始を先延ばしにする材料も多く存在します。

新型コロナウイルスはデルタ株からラムダ株も加わっている状況ですが、

人類にとってさらに脅威となる型が今後出てくる可能性もあります。それが出なくとも、デルタ株の猛威はすさまじいもので、蔓延拡大、終息の目途が立たない現状では、テーパリングの先延ばしの期待が出てきます

市場にとっては、テーパリングが先延ばしになった方が、当然ポジティブなこととなります。

また、先延ばしにならずとも、実際に今年中にテーパリング開始とされているので、ネガティブな材料としてはインパクトに欠けてきます。

となると、9月から年末までは、まだまだ株価、為替とも上昇の傾向となってくるのではないでしょうか。

特に8月の株安・円高傾向が終わりますので、むしろコロナの感染拡大が市場にとってはポジティブにとられてしまうという、なんとも悲しい事態も発生するかもしれません。

患者・死者が増えるほど、株も為替も上昇していく形になってもおかしくないかもしれません。

年末にかけて、バブルの第二派がくる可能性も見えてきます。

とはいえ、依然株は高値圏にあるのも事実ですので、何かのきっかけで一気に下落する可能性もあります。要警戒です。

地政学リスクは高まる一方 要警戒

地政学リスクは高まっています。タリバンによるアフガン支配がはじまったところですが、今度はタリバンと対立するIS組織がカプールの空港で自爆テロを起こしています。

ISに対してはバイデン大統領がすぐさま報復。首謀者(?)の殺害に成功しました。

このニュースはまだあまり株や為替に影響は与えていませんが、今後、応酬の嵐が吹き荒れ、アメリカやEU圏でのテロという可能性も現実味を帯びてきます。

米軍撤退は9・11からの20年の節目というのもあったようですが、20年前の悲劇が再びアメリカ本土を襲うようであれば、かなりのネガティブ材料になってきます。

こうしたことが起これば、当然、高値圏にあったアメリカ株が一気に崩壊することは容易に想像できます。

他にも、中国が軍事的な強気発言を繰り返していることも警戒が必要です。

米中の貿易戦争に発展する可能性も秘めています。

あまり報道されていませんが、アフガニスタンからの退避の拠点はパキスタンです。

パキスタン、インド、中国といった国境を接している3国の出方も気になるところです。

日本では総裁選・衆議院選挙へ突入

世界的にはあまり関心事にはなりませんが、日本では自民党総裁選が実施されます。多くの派閥が菅現首相を支持することを表明していますが、派閥に所属する若手議員からは反発が出ています。

自民党総裁選では、自民党議員だけではなく、党員・党友のいわゆる地方票があります。党員・党友には今回、派閥の声はあまり届かないとされています。

菅現首相の人気が落ち込む中、あまりしがらみに左右されない党員・党友票が誰に流れるかによって、当選の可否が決まってきます。

有力候補の一人となっているのは、岸田氏ですが、今回は複数の候補がすでに立候補を表明しているようです。

実は自民党は、複数の人を立候補させることによって、地方票が分散するのを狙い、岸田氏に地方票が集中しない防衛線を貼った可能性もあります。

いずれにせよ、ほぼ菅氏、岸田氏のどちらかになる可能性が高いです。

ただし、仮に新首相が誕生した場合、多くの派閥が菅氏支持を表明していた中、党内での対立が激化する可能性があります。このことは、未曽有の危機である新型コロナ対策に大きな影響を及ぼすことが想像できます。

日本経済にとっても、長期的にみればマイナス材料となってくる可能性もあるのは事実です。

とはいっても、二階幹事長の顔色をうかがう菅現首相では、今後の自民党全体の支持率低下を招くのも事実で、先に予定されている衆議院選挙は自民党はかなりの苦戦を強いられそうです。

(一方の野党も、これといって頭が出ている政党がないのも事実ですが)

選挙と言えば、ドイツのメルケル首相は以前から今季限りでの引退を表明しています。EUの中でも強力なリーダーシップを発揮していただけあり、むしろユーロ圏全体に大きな影響がありそうです。

来週の戦略

株は、日本株は27,000円台を割り込むことがあれば買っていきたいところです。米国株は買いで入るのも売りで入るのもかなりのリスクを孕んでいるので注意したいところ。

為替は、ジャクソンホール会議も終わり、円安のトレンドが出てくるように思います。特にここのところ軟調だったオセアニア通貨、新興国通貨をうまく買っていきたいところです。

とりあえずは金曜日の米国雇用統計に注意しながら、ロングで取っていきたいところです。 

約定分

株          0円
FX    73,973円
 (南アフリカランド円、メキシコペソ円、豪ドルNZドル)
CFD        0円
合計    73,973円

持ちこし分

株     -817,200円
FX    -591,224円
 (メキシコペソ円、ロシアルーブル円、豪ドルNZドル)
CFD            0円
合計  -1,408,424円

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