米国消費者物価指数大幅上昇
今週の重要指標の一つに、日本時間10日22時30分に発表された米国消費者物価指数がありました。
市場予想でも上昇は見込まれていたものの、10月前年比の市場予想5.9%のところ、実際には6.2%と大幅な上昇を見せました。6%を記録するのはなんと31年ぶりとのことで、インフレ懸念が大きく高まることになりました。
これを受けて、為替はドルが上昇。それ以外の通貨はリスクオフの下落の流れを受けました。週の後半に、下落分を少し回復する調整が見られた格好でしょうか。
一方で株価は米国は堅調を維持。いぜん、史上最高値を更新し続けています。日経も週半ばまで下落を続けていたものの、後半に回復してきた形です。
特に、ここにきてゴールドが1860ドル代まで急騰。物価上昇を世界中が意識しだした様相を呈しました。
原油は横ばいですが、今後さらなる上昇も見込まれます。
今後は、よりFRBパウエル議長の発言に注目が集まることになるでしょう。
日本だけは蚊帳の外?
かなり市場に動きが出てきていますが、日経は依然として30000円~29000円の間で推移。世界的な株高を見ても、30000円を抜けてきてもよいように見えますが、どうにも勢いが足りません。
今週は、年収960万円以下の18歳以下の子どものいる世帯に10万円が給付されると発表がありました。加えて、マイナンバーカード新規取得、保健証・銀行口座との紐づけでも給付が実施されることになりました。ただ、市場に与えるインパクトは乏しいどころか皆無。それどころか、ネガティブニュースとなってしまった感までがあります。
こうした給付関係のニュースがあれば、市場にお金が供給されたことで株も上昇というところですが、今回ばかりはどうにも反応が悪い展開です。
すでに市場は、今後のインフレによる物価高を見据えてきています。食料品が高くなるとの報道は出ていますが、それ以外の製品は、少なくとも日本では企業努力により据え置かれていく展開となるかもしれません。このこともまた、金融緩和をかえって遠くしている要因かもしれません。
結局、給料が下がり物価は上がっていくという、日本の悪い癖が出ていく可能性があります。
いまのところ、政府からも、これ以外で目立った金融緩和政策がないことも事実。さらに岸田内閣による増税懸念も依然拭えないことから、やはり日経の上値は重い展開が続きそうです。
過熱しすぎている世界経済
日本は株が上がらず、あまり気が向かいませんが、世界的にはかなりの株高状態です。
世界中でインフレが懸念されてきていたり、エネルギー関係の問題が起こってきていたり、COP26もこれといった気候変動対策が示されないまま閉幕したことから、いつ株が大きく売り込まれてもおかしくないような時期に入ってきました。
ポジション調整の年末も近づいてきていますし、警戒すべき時期が迫ってきているようにも思えます。
結局、今回も、株の大幅上昇に取り残された日本が一人負けする展開になっていくのかもしれません。悲しいことですけれど。
日本時間18日20時 トルコ中銀政策金利発表
日本時間18日の20時にトルコの政策金利が発表されます。現行の16.00%から15.00%への引き上げが予想されています。
しかし、すでにトルコ中銀にはエルドアン大統領のイエスマンしかいなくなってしまいました。エルドアン大統領は昔から、政策金利を下げることにより、自国経済を強化すると主張してきましたが、世界的な極度のインフレが起きているこの状況下であっても、金利を下げる考えを変えない、世界的にも珍しい考えの持ち主です。
今回、予想通りの金利引き下げや、予想を上回る引き下げを実施するとなると、いよいよインフレに対抗できなくなり、トルコリラの価値も下落することが予想されます。
私もトルコリラ円をロングしているので、損切すべきか、かなり悩むところです。
来週の戦略
今週は、CPI指標発表後にゴールド急上昇を見てショートしたのですが、全然下落せず、大失敗に終わりました。
金価格の上昇は、産出国である南アフリカなどの通貨を押し上げる効果がありますし、原油高もメキシコにとってはプラス材料です。
ただ、ここのところのインフレ懸念が、それも搔き消してしまうほどの威力があります。
来週は、ニュース次第で株・為替ともに乱高下する展開を予想します。
特に、米国のインフレ対策に対するコメントが出る都度、神経質に反応するのではないでしょうか。
ただ、いまだどちらに転ぶか分からない、と世界中で思われていますので、大きく上昇、もしくは下落したタイミングでは、かなり短期の逆張りも考えていけるかと思っています。
来週は、可能であれば短期売買を繰り返して利益をあげる。もしくは、静観といった取引を考えています。
約定分
(現物)
FX 49,702円
(南アフリカランド円、メキシコペソ円、ユーロドル、豪ドルNZドル)
CFD 3,526円
(日経225、ゴールド)
合計 71,228円
持ちこし分
FX -279,806円
(南アフリカランド円、メキシコペソ円、トルコリラ円、豪ドルNZドル)
CFD 0円
合計 -704,956円
給付金がほしい…
給付金は子どものいる世帯だけか。
オイラのようなモテない単身世帯は、
結局地べた這いつくばっていろ、ってことか
税金から支出されるわけだから、
子どものいる世帯にお金を払っているようなものだよな。
もちろん、子どもを社会で育てていきましょう、
ということは一理あることだが。
マイナンバーの給付金をチビチビもらうしかないか。
でも、銀行口座と紐づけして、
預金が国に監視されるのも嫌だよね。
何を言っているんだ。
お前の銀行口座の預金なんて、無いに等しいだろ。
それもそうか。
逆に恥ずかしいものを見られることになるんだね。
オワタ。
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