10日の和平交渉は進展せず
週をとおしてウクライナ情勢に振り回される展開となりました。
その中でも特に大きなニュースとして取り上げられていたのが、トルコが仲介役を買って出たことで開催されたロシア・ウクライナの外相会談でした。
ロシアからはラブロフ外相、ウクライナからはクレバ外相。トルコからはチャブシオール外相が仲介役となりました。
場所も、首都イスタンブールなどではなく、リゾート地のアンタルヤで実施されました。
観光業が盛んで、国際観光都市のトルコは、ロシア人やウクライナ人も多く訪れています。当然、開催時アンタルヤにも両国の民間人がいたことでしょう。
こうした中、世界中が注目した会談でしたが、きわめて短時間で終了。成果も食い違いが露呈しただけで何も進展しない、というものでした。
もっとも、11日プーチン大統領は、和平交渉は進展しているとのコメントを出し、一時リスクオンとなりますが、その後ウクライナ外相により、進展はまったくしていない、とのコメントが出たことで、株とユーロが大きく下落する結果となりました。
人道回廊も、うまくいっているのかいないのか、よく分からない状況ですし、ロシア総攻撃が近くはじまるとするニュースも出ています。
様々な憶測、そして当事者たちからの本当か嘘か、はたまた希望なのか分からないコメントも飛び出していて、とにかくAIの反応にくっついていくしかない状況となっています。
ドル円は5年ぶりに117円の大台に到達
ドル円は5年ぶりに117円台の大台に乗せました。
その後も上昇の勢いは止まらず、11日は117円35銭まで上昇し、高値圏で取引を終えています。
まったく調整が入らないところを見ると、まだまだ上値の余地はあるということでしょうか。
一方、リスク通貨とされていた円は弱い地合いとなってきました。
これは、株も下落していることから、リスクオンとは到底見ることができません。
円下落の理由は、世界中でドルに注目が集まっていること。コモディティ価格の上昇や、リスク回避として原油や貴金属を購入することが多くなり、購入のために大量のドルが必要になっていること、が挙げられます。
そのため、円を手放し、ドルを購入しなければならない動きが加速していると見ることができます。
とにかく、円の場合はリスクオフ相場で捕まっていた人も多い状態でしたので、助かった人も多かったのではないでしょうか。
ただし、ドルストレートで見ると、おおよそどこの国の通貨もドル高傾向にあり、世界中でドルの需要が盛んになってきたことがうかがえます。
ロシアはデフォルトの危機
ロシアは来週、デフォルト(債務不履行)に陥る可能性がでてきました。
喫緊では、ドル建てでの約1.17億ドルの返済が16日に控えており、その後も断続的に返済期日を迎えます。
ロシアルーブルは大きく下落しており、ドルは上昇しています。この支払ができるのかどうかに注目が集まっています。
実際、デフォルトに陥った場合には、ロシア国債が紙くずとなり、国債を購入していた国の経済も倒れてしまうことになります。
来週から、通貨や株のより一層のリスクオフ相場にも注意が必要です。
ロシアからは世界中の大手企業が引き上げています。
自動車・ハイテク関係から、おもちゃ関係まで。
ロシアでは、国際的な商いが全くできない状況となりつつあります。
結局「特別軍事作戦」はいつまで続くのか
ロシアは今回のウクライナ侵攻を「戦争」とは呼んでいません。
あくまで、ウクライナの軍事的脅威を排除するための「特別軍事作戦」であるということです。
どうやら、ロシア国内のメディアも、これを戦争とは呼んではいけないことになっているようです。
言葉遊びは置いておいて、この侵攻は泥沼化してきています。
ゼレンスキー大統領は、NATOへの加盟を断念するとする声明を出しましたが、ロシアは軍事侵攻の手を緩めていません。
それどころか、11日はロシアの要請で開催した国連安全保障会合では、ロシア側から、アメリカがウクライナでの生物兵器作成に関与しているとの話題が出ました。
速攻でこの話題は排除されたようですが、ロシアとしては、とにかく手を変え品を変え、ウクライナ侵攻の口実作りに必死のようです。
実際、ここまでくると、ウクライナの完全降伏、ロシアによる傀儡政権樹立が達成されなければ、かなり長期化してしまう、という様子になってきました。
ウクライナ側からは、NATO加盟断念という譲渡案が出されても、ロシアはまったく譲渡することはありません。完全非武装化といっても、ロシアが侵攻をやめなければ、できるはじもないことです。
このまま侵攻が長期化する限りは、株・為替ともに上値の重い展開が続くことになりそうです。ただ、そろそろこの話題にも市場は飽きてきた頃ですので、大きな下落トレンドはある程度落ち着く可能性はあります。
ただし、一方でドルが狂暴なほどに強くなってしまっていますので、対ドルに対しては、大きな下落となってしまう可能性があります。
また、最悪の展開として、売りが売りを呼び、第二のリーマンショック級の暴落が来る可能性も否定できません。そうしたことも視野に入れておかなくてはならないでしょう。
来週の戦略
10日21時45分に、欧州中央銀行の政策金利発表により、ユーロは大きく上昇しました。
実は、この前日にはゼレンスキー大統領がNATO加盟を断念するという一報が出ており、ウクライナ情勢好転が期待され、上昇していたさなかのできごとでした。
ほんとうなら、ここで逃げることができればよかったのですが、私の場合、ちょうど21時30に、突然遠くの親戚から電話がかかってきてしまい、長電話に。相場に戻ると時すでに遅しでした。
損切できないままズブズブと相場は下がり、結局含み損が大きく広がってしまっただけでした。
来週はFOMCも控えており、ユーロドルのポジションを大量に抱えたまま迎えるのは自殺行為ですが、もう突き進んでいくしかないです。
はっきりいって、証拠金維持率も少なくなってきていますので、何もできない、という状況です。
ただ、ドルが上がると円が売られやすい傾向にあると思いますので、ドルがさらに高くなっていくようであれば、円売りで参加していくこともできるかもしれません(私は、もう資金がなく、ポジションをとれませんが)。
ユーロドルは、1.08を下回るようであれば、下落トレンドに突入しますので、本当に損切しないといけないかもしれません。
1.08を下抜けると、サポートされるようなものが見当たらなくなる状態かもしれません。
ここを下抜けると、勢いづけて下落する可能性があるので怖いです。
ドル円も、さらに上昇すると、ユーロドルも影響されてしまいますので、注意が必要です。
約定分
FX 165,488円
(南アフリカランド円、メキシコペソ円、ユーロドル、豪ドルNZドル)
CFD 33,051円
(金)
合計 198,539円
持ちこし分
FX -1,670,096円
(ユーロドル)
CFD -64,307円
(S&P500)
合計 -2,590,953円
ウクライナ情勢で乱高下
相場から目が離せなくて、眠すぎる…
10日にユーロドルのロングを手放せなかったのが痛すぎる。
来週はロシアのデフォルトの可能性や、
米国のFOMCなど、目白押しだしな。
勝てる未来が見えないよ…
停戦って、一生無理なんじゃね?
そんな気がしてきたよ。
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