FOMCは0.75%の利上げ
今週の注目イベント、FOMC政策金利発表が日本時間9月22日(木)午前3時にありました。
市場予想通り、0.75%の利上げで、政策金利上限は3.25%となりました。
もはや、0.75%の利上げが当然のように毎回実施され、それが市場の予想となっているという、異様な事態となりました。
政策金利発表後から、ドル円は上昇し、一時調整で下落はしましたが、22日午後にかけて146円を目指す展開となりました。
ドル円は青天井状態、売る要素が見当たらない、といった様相を呈しています。
どうも、まだまだアメリカのインフレは止まらないと見えます。
ここのところ、株価は軟調で、年初から青天井かと思うように上がっていた米国株価は急落しています。
そんな中でも、日本株はなんとか下支えされていたものの、週末にかけて大きく下落しています(この要因には、財務省の為替介入もあるようです)。
ただ、インフレと言いながらも、コモディティ価格は下落してきました。
ゴールドも原油も、ピークアウトした、という形になっています。
もっとも、原油の大きな下落は市場心理の悪化を招きますので、株価の下落につながっている模様です。
ただ、悲しいかな、資源輸入大国日本の場合は世界的に円高となっていますので、せっかくのコモディティ価格下落の恩恵を受けられていません。
日銀黒田総裁記者会見
FOMC政策金利発表を通過した22日、日本では日銀黒田総裁の記者会見がありました。
黒田総裁は、「当面金利は引き上げない」「当面とは数か月ではなく、2~3年のことだ」などと、日本は頑なに金融引き締めをしないことを表明しました。
主要国で金融引き締めをしていない国は日本だけとなり、世界経済から取り残されてしまっています。
それに、そもそも世界中を見ても、金融緩和を継続しているのは日本とトルコくらいになってしまっています。
トルコは、有名なエルドアン大統領が頑なに金利引き下げによる経済効果論を主張しています。
しかし、トルコリラは南アフリカランドに抜かれましたし、メキシコペソにも肉薄されている状況です。
日本円も、いずれトルコと同じような道をたどるのかもしれません。
とにかく、黒田総裁の発言直後は、さらに円が売り込まれる展開となりました。
しかし……。
ついに財務省が24年ぶりの為替介入 世界から批難されるか?
黒田発言後、1ドル145円90銭をつけ、あとわずかで146円到達かとみられた日本時間17時。
突如、財務所が為替介入を実施しました。
夜や翌朝のニュースでは、証券会社やFX業者の阿鼻叫喚の様子が映し出されていましたね……。
あんなアラームが鳴るんだ、怪獣映画じゃないかよ……という感じでした。
為替介入の規模は、数兆円と予測されています。
10兆円には届いていない、という見方が大勢です。
どうやら、財務省が為替介入したと判断された直後、投機筋も一気に利益確定の売りを入れてきたと見られます。
とにかく、146円付近にあった為替は、直後に140円30銭台をつけ、140円台を割り込むあたりの強いサポートラインまで落ち込んだことになります。
もっとも、今回の介入は予測されているように、数兆円規模で、財務省が決して静観するだけではない、という意思を示したまでのもののようです。
それが確認されるや、財務省のドル売り円買いのポジションを食い尽くす、ドル買い円売りが再スタートし、結局FOMC前の水準の143円30銭付近で週の取引を終えています。
まだまだドルの強さはおさまらず、日銀の様子からは、円買いの材料も見当たらない、といったところでしょう。
今後、財務省が為替介入を数回実施することも視野に入ってきましたが、結局のところ、世界的なドル買い相場が終止符を付けない限りは、今回つけにいった146円超えを目指す動きとなりそうです。
146円を上抜けると、節目の150円を目指す動きも活発化しそうなところです。
今回の財務省の為替介入は、今のところ世界は静観しており、特に批判は出ていない模様です。
ただ、市場の過熱が収まるのが先か、財務省が力尽きるのが先か、という点がなんとも心配なところです。
そもそも、財務省と日銀の足並みがまったく揃っていない、というのが、問題なのかもしれません。
いくら日銀が独立を保った組織であるにせよ、あまりに急激な円安を抑制しなければ、経済的損失は増大する一方です。
オージーキウイは青天井 140万円強制ロスカット……
ここのところ大きく上昇していたオージーキウイは、ついに節目の1.13を超えてきました。2015年以来の水準です。
1.13超えを確認するや否や、一気に1.136まで上昇しています。
私は1.135まで耐えられるようにして取引していたのですが、1.120~1.125からの一気の伸びで、強制ロスカットを喰らい、140万円を吹き飛ばしました。
これで、今年に入ってから400万円の大損害です。種銭がなくなりました。FXからは退場します。
ここのところの豪ドルの急騰は、理解できないところがありそうで、結局のところ、NZドルのポジションを焼き尽くす投機的な豪ドル買いが入っているとしか思えない動きです。
そろそろ、過去につけた1.15も見据えた動きになってきています。
このままレンジアウトしてしまうのか、あるいは、ここのところの急激な豪ドル高で調整が入るのか……。
実際には、オーストラリアとの一番の貿易国である中国がロックダウンを繰り返しており、資源輸出国家のオーストラリアが弱い状態。
世界的食糧難の中、果物を中心に生産・輸出しているニュージーランドは強い、というように見られます。
しかし、市場はなぜか、豪ドルが上昇、NZドルは下落という状態が続いています。
市場の実態と乖離するようなことが起こった時に、一気に買いポジションを焼き尽くす暴落が来るのは歴史が語っていますが、それがいつのことかは誰にも分かりません。
いわば、私はそれが来るのが分かっていて、それを狙っていたにもかかわらず、途中で力尽きた、ということが言えるでしょう。
とにかく、そろそろ頂点だと見ながらも、まだまだ頂点ではなかった、ということです。
月足でも、急激な伸びとなっているだけに、そろそろ市場が爆発しそうではありますが、そう思う時に限って、思いとは裏腹に進むことも多いのが相場です。
今年の相場は、どこかぶっ壊れている感が否めません。
来週の戦略
FXからは撤退です。
ついに、この時がきてしまいました。
思えば、特にFXで儲けて何かするでもなく、やっていただけでした。
昨年はある程度儲け、その分の税金の支払いだけが残ってしまいました。
結局、FXをやって、支払う税金を膨らませ、損失だけが大きく膨らんだ、ということになってしまいました。
ツイッターの方でも報告しましたが、今年になって400万円を失っています。
損益通算して来年からの3年で、この額を取り戻せる気がしません。
いったい、どうしよう……。というところです。
とりあえず、まだ株の含み損がひどい状況ですので、それをなんとかするしかありません。
しかし、株もFOMC、黒田発言、財務省為替介入で大きく下がっている状態。
来週からもまた地獄となりそうです。
学んだこと
オージーキウイは長い間レンジが続いている、と言われていました。
それにより、人気のある通貨ペアでした。
しかし、市場とは、みんなが同じ手法を取り出した時に崩壊するとよく言われます。
まさに、今回はそれを喰らった形になりました。
甘い言葉がささやかれ始めた時こそ、撤退すべき時なのだ、ということがよく分かりました。
「勉強になりました」とは言え、もはや取返しもつかない状況なのですが……。
約定分
FX -1,466,045円(致命傷につき退場)
(ドル円、トルコリラ円、豪ドルNZドル)
CFD 0円
合計 -1,466,045円
持ちこし分
FX 0円(致命傷により退場)
CFD 0円
合計 -684,100円
オージーキウイで死亡
オージーキウイでまさかの146万円ぶっとばしたよ……。
FXからは退場します。
あれだけ、オージーキウイはレンジと言われていたのだがな。
甘い言葉には裏があるな。
小説 デモトレ投資部! 連載中
こんなに爆損している作者が書いたものなんて、読んでくれるもの好きはいるのだろうか……←自虐……。
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