雇用統計を睨んだ展開
今週は、10日発表の、CPI(米国消費者物価指数)をにらんだ展開となりました。
為替はドル以外は警戒感から円高方向へ進んでいる展開でした。
いざCPIが発表されると市場予想よりも良かったのですが、10日には特に嫌気されずに円安へと傾きました。
しかし、11日夜間、突如としてドル以外の通貨では下落が起こっています。
ここにきてCPIの結果に反応したということでしょうか。
また、現在週末ですが、G7がイギリスで実施されています。当然議題は新型コロナ対策です。また、東京オリンピックも日本としては重要な課題です。
また、来週16日(日本時間17日午前3時)にはFOMCの政策金利発表が控えています。
このため、普段よりも大きくポジションが調整されたとみることができます。
株価は米国株を中心に上昇していく動きがみられました。日本株は29,000円の節目をにらんだ展開が続いています。
方向感は出たか?
FOMCの発表待ちではありますが、今週の動きで、テーパリング懸念は収まってきていると見えます。
そのため、今週後半の為替の調整下げもむしろ買いのチャンスととらえることもできそうです。
一方で、最近為替が高値圏にあることや、週後半の下落幅が大きかったことで、ストップロスが発生しているとみることもできます。
ここで積極的に買っていく余力が市場に残っているのかも考えどころです。
一方で商品先物では原油が70ドルを超えてきていますので、景気は良いことになります。しかし最近は商品の価格と為替や株価が一致していないこともあり、これが本当に実態を表しているのかもわからないところです。
イギリスでは一度は抑え込んだかに見えた新型コロナも、変異種が猛威を振るいだしており、ロックダウン解除も見送られることが濃厚になってきました。
まもなく一か月を切ってくる東京オリンピックに向けて、世界各国が日本への渡航警戒レベルを引き下げてきていますが、ここにきて東京を震源地とする新型コロナ感染拡大が生まれてしまうと、株や為替に影響を与えてくることも考えられます。ファンダメンタルにも要警戒です。
世界が忘れてしまったテロ対策
東京オリンピックの感染対策に目が向けられがちですが、実はオリンピックでの最大の関心事はテロ対策です。
過去の大会では選手に危害が加えられることも多く、今回の東京オリンピックでの対策がまったく見えてきません。
特に、当初見込んでいたボランティアの事態が相次ぎ、日本は人材集めに躍起です。残り一か月を切った中、あまり研修を受けていない人が加わると、テロ対策はおろか、一般業務にも支障をきたすことにもなりかねません。
いまだに会場と選手村の往復や、記者団の報道制限、有観客か無観客について議論が交わされているところを見ると、こうした警備の計画もおそらく立てられていないでしょう。
民間の警備会社に丸投げして対応できる不測の事態は限られています。
考えたくはありませんが、爆発テロなどが行われた際には、日本の警備力、防衛能力の脆さが露呈することになり、株や為替にも相当な影響を与えることでしょう。
来週の戦略
今週は休むも相場と言っていた通り、積極的に動かすことはしませんでした。
ただ、下落したところを買いにいってしまった南アフリカランド円、
一か月保有し続けてようやく含み益が出てきたメキシコペソ円などは、
週末の大幅下落により含み損へと変化してきてしまいました。
特にランド円は4時間足でヘットアンドショルダーの形ができあがっているので、
テクニカル的に下落が示唆されます。
日足でも、さらに下落していくとヘッドアンドショルダーが完成するので、もしそうなった場合は、損切も検討しなくてはなりません。
ここにきて、やらかしてしまった感があります。
来週は、FOMCを睨んだ展開になりますが、基本的には横ばいでしょうか。
先進国通貨はようやく調整の下げがきていますが、
乗り遅れてしまった感じもあります。
イギリスが新型コロナの変異株感染というニュースもありますので、
G7の結果を見ながら、チャンスがあれば売りで狙っていきたいところです。
株は、日本株以外はまだ上昇トレンドが続いているのかと見ています。
押し目を買っていくことも頭に入れながらの戦略となりそうです。
今週の投資結果
約定分
FX 65,000円
(南アフリカランド円)
CFD 15,319円
(日経、S&P500)
合計 80,319円
持ちこし分
FX -49,290円
(南アフリカランド円、メキシコペソ円、人民元円)
CFD 0円
合計 -1,079,609円
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