ドル高依然止まらず
円売りが止まらないのはもちろんのこと、ドル買いもとどまるところを知りません。
原油も100ドルを回復し、コモディティ商品を購入するためのドルが買われています。
また、ウクライナ戦争にともなう、資産の避難先としてもドルは買われているようです。
もっとも、ドルは金融引き締めのために政策金利を今後も引き上げていくことが、FRBメンバー達の発言で伝わっています。
ここでドルを購入しておけば資産の避難先になるほか、それ以上に金利をもらって潤うということから、ドルが大きく買われ続けています。
週の半ばに、いったんはドルが崩れることもありましたが、すぐに値を取り戻して、結局は126円台前半で引けています。
イースター休暇や週末の調整も、特に起こらなかったところを見ると、まだまだ上値は堅いのかもしれません。
ドルは130円を目指していると考えられます。さすがに、130円以上ともなると、買われすぎというところですが、最近の円安の動きや、ドル買いの動きを見ると、この流れを崩すことのできる材料に乏しいことも事実です。
何かきっかけがあればよいのですが。
ゴールデンウィーク中にFOMC開催
特に、注意したいのが、まもなく訪れる、日本の長期休暇です。
例年、ゴールデンウィーク中は、薄商いを狙ったAIによるクラッシュが警戒されますが、今回はその危険性が高まっていると考えられます。
まず、ドル円は急速な円安となっています。
あまりに急速であったために、調整を狙ったショートポジションもたまりつつありますが、一向に崩れる気配がありません。
薄商い中には、このショートポジションを焼き殺す、投機的なドル買い円売りがAIにより執行されるおそれがあります。
特に、ゴールデンウィーク中の5月3日・4日には、タイミング悪く、FOMCが控えています。
FOMCでは、当然利上げが議論されることになりますし、これまでのFRBメンバーの発言からも、利上げは確実視されています。
FOMCの結果次第では、一気にドルが買われ、円が売られる展開が見えてきます。
日本市場の休場中に海外勢が大きく円売りで反応していくと、一気に135円の、過去のレジスタンス水準まで跳ね上がることも、予想されます。いわゆる、クラッシュです。
一時的な大きな値動きには要警戒です。
ユーロドルも大きく下落
ユーロが大きく売り込まれています。
日本時間14日午後10時45分の欧州中銀の政策金利は、市場予想通り据え置きでしたが、その後のラガルド総裁の発言で、ユーロは大きく売り込まれ、金利の高いドルが買われました。
市場の予想では、ラガルド総裁の会見で、今後の政策金利の引き上げ時期について言及されると見られていました。
しかし、実際の会見では、利上げ時期は数週間後か数か月あとに実施するというコメントしか出ず、結局何も決まっていないことが明らかになりました。
その後、日本時間の日付が変わる頃には、ECB関係者から、7月利上げの可能性は残されている、との、火消し発言が出てきましたが、時すでに遅し。
大きく売り込まれていたユーロは、政策金利発表前には期待上げしていましたが、上昇開始地点を大きく下回り、ウクライナ戦争勃発で大きく売り込まれた水準をついに下抜けしました。
節目とされていた0.08を大きく下回り、一時1ユーロ0.075ドル台まで下落。その後も、0.08ドルは回復しましたが、低水準での推移となり、依然0.07ドル台を試そうとする動きが続いています。
ラガルド総裁の発言が、イースター休暇直前であったため、失望売りが加速したとはいえ、その後の調整も遅く、ユーロ安があらためて確認された形となりました。
ユーロドルはテクニカル的にも悪い形
ユーロドルは10年以上続いた、三角保ち合いの形をついに下抜けしました。
週末は、辛うじてこの保ち合いの中で引けていますが、週明け下値を試すようであれば、ついにこの流れが終わったことを意味していくかもしれません。
ウクライナ戦争で地合いの悪い中、さらに下値を試していく展開が予想されます。
さらに、5月3日・4日には、アメリカのFOMCが開催されます。
FOMCに向けてドルは買われる展開が予想されますし、FOMCの結果を受けて、さらに一段高になると考えられます。
ユーロは、そろそろ下方向への暴落も考えられます。
ウクライナ戦争は泥沼化
ウクライナ戦争は泥沼化してきています。
ロシア側もウクライナ側も、すでに交渉のテーブルにつく様子はなく、周辺国も、諦めムードといったところです。
一方、中立を保ってきたスウェーデンとフィンランドが、ついにNATOへの加盟を表明しました。
特にスウェーデンは200年戦争をしていない国で、長い間中立を保ち続けてきた国でもあります。
ロシアは、ついに中立国からもソッポを向かれた形となりました。
一方で、元大統領(プーチンの傀儡でしたが)で、現在ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフは、この行為を非難する声明を出し、バルト諸国に対策を行うとして、牽制しています。
ただ、バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアの大統領はというと、ウクライナを実際に訪れて視察。これはナチスよりもひどいテロであるとの声明を発表しています。
ウクライナ戦争は西側陣営の強化を促してしまった形となりつつあります。
ただ、もうロシアとしては、損切できない状況にまで追い込まれつつあります。
プーチン大統領も、もはや交渉の条件提示で支離滅裂な発言をするようになってきていますので、相当に混乱していていることがうかがわれます。
また、一部報道では、プーチン大統領に対してネガティブな報告をすると粛清の対象となるため、閣僚や高官が、本当の情報をプーチンに伝えられていないとされています。
真偽のほどは不明ですが、多かれ少なかれ、戦果を誇張して伝え、悪い情報は小さくされているのは確かなのかもしれません。
大きな組織では、よくあることですので、仕方がないと言えば仕方ないですね。
来週の投資戦略
ユーロドル、逃げ場を完全に逃して、含み損は全てあわせて100万円を突破しています。
5月のFOMCで、一段下げがくるかもしれませんので、それまでには、本当に損切かもしれません。
3月には、120万円の確定損失を出していますので、合計すると、今年すでに200万円オーバーの損失を抱えることになります。
それにしても、ユーロドルは落ちすぎですし、ラガルド総裁のまさかの利上げ時期に言及しないという会見でした。
もはや、ユーロには期待できなくなってきました。
というわけで、ユーロの逃げ所が来ることをひたすら祈っていく、ということしかできなくなってきました。
本当に、無念です。
約定分
FX 141,160円
(ユーロドル)
CFD 378円
(原油)
合計 141,538円
持ちこし分
FX -1,001,103円
(ユーロドル、豪ドルNZドル)
CFD 0円
合計 -1,837,653円
ラガルド発言でユーロ売り!
欧州中銀の政策金利発表で助かると思ってたのに~
一気にマイナス100万じゃんかよ~
この状況でのラガルド発言は予想外だったな
すべては、わたしの都合の悪い方向へ
オワタ
来週月曜日もイースター休暇は続いている
週明けのクラッシュにも要警戒だな
投資関係のWEB小説 完結!
WEB小説サイト「小説家になろう」にて連載していた『デモトレ投資部!』よろしければご覧ください↓↓ 4月4日(月)アップの第13話で完結しました!!
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