GWがついに終了
日本市場がようやく再開しました。
日本市場休場時には、これといった暴落はありませんでした。
ただ、株だけは、例の「Invest In KISIDA デス」発言以来、下落トレンドとなってしまいました。
もちろん、米国株の下落にともなう動きではありましたが、岸田発言も多少なりとは影響したのかもしれません。
そろそろ、日本の景気を落ち込ませることはやめてほしいものですね。
警戒されていた5月8日のロシア戦勝記念日も、プーチン大統領はウクライナ戦争について過激な言及はありませんでした。
一応、正式な「戦争状態」発言が出なかったことで、市場は安心感を取り戻しています。
また、ロシア経済は制裁のさなかでも堅調です。
長期的に見ればマイナスなのですが、これが社会主義国家の強みだと言えば、そうなってしまうのではないでしょうか。
社会主義国家が世界から制裁を喰らえば、長期的に見れば悪い影響があるのですが、むしろ短期から中期で解決できるのなら、それほどのダメージを喰らわない、ということが再認識された結果となっています。
もちろん、賢くて強いリーダーが上にいる、というのが前提条件でしょうけれど。
なんだかんだ言って、プーチン大統領は頭がいい、ということがよく分かった状況でした(倫理的の方は壊滅的ですが)
実際、GDPで比較してみると、ロシアは韓国について世界第11位につけています。
ロシアの下には、オーストラリア、ブラジルが続きます。
結局のところ、GDPではそれほどでもない国が、これだけ軍事力にお金を投じながら、強大な国力を維持し続けている、という事実があるわけです。
ただ、プーチン政権が崩壊した後、どのようにロシアが運営されていくのか、それが心配の種です。
実際、後継者と目されるような人物は出てきていない現状ですので、そろそろ国としての崩壊もあり得るのかもしれません。
発言の重みを理解していない岸田
ここにきて、岸田首相は再び「資産所得倍増」を口にしはじめています。
ただ、資産所得倍増といいながら、金融所得課税の議論の再開を検討するという話や、金融機関への預金に課税する、という噂が出るなど、混乱ぶりを見せています。
様々な統計で指摘されている通り、日本の場合は、金融商品にお金を回すことが、まだまだ世界水準と比べて低い現状があります。
日本も、金融機関の預金に課税すれば、金融投資にお金が流れるのではないか、という安易な考えからの発想のようです。
ただ、その金融投資先ですが、その所得にも課税するという鬼畜ぶりです。
誰が考えても、いわゆる「タンス預金」が一番安全だ、という見方になってしまうのは、致し方ないところでしょう。
そもそも、稼いだお金には所得税が課されているわけで、預金にまで課税されると二重課税になります。
増税だけは決断される現状をみると、ゆゆしき事態かもしれません。
もう一つ心配なのが、憲法改正議論です。
岸田首相は、ウクライナ問題が過熱して、世論が防衛論に重点を置き始めている今のどさくさに紛れて、一気に憲法を改正してしまおうという考えのようです。
もちろん、目標を達成するための政治的な動きとしては正しいのでしょうけれど、これだけ重要な案件を、その時の異常な心理状況に任せて改正していくというのは、どういうことでしょう。
政治家たるもの、落ち着いた状況でじっくりと議論していくべきではないでしょうか。
様々なテレビ討論で、好戦派のような人の議論がもっともらしく聞こえてしまう現状は、先の大戦中に戦争反対派が排除されたような状況と似ているのかもしれません。
経済的な話にしても、「Invest In KISHIDA」と言っておきながら、課税強化、地政学的リスクでしかない軍事に関わる部分の憲法改正を控えた日本への投資は、誰が見てもリスクでしかない状況です。
もっとも、空売りを考えると、日本は大きな魅力を秘めている「投機先」であることは言うまでもありませんが。
米国のインフレは止まったか?
日本時間11日21時30分、米国の消費者物価指数が発表されました。
CPI、コアCPIともに、前年比、前月比で市場予想を上回る数字が出てきました。
市場では、アメリカでのインフレがピークアウトしたのではないかという安心感が広がり、利上げ論は依然残されていますが、いったんドルは売られる形となりました。
これによって、クロス円では、ついに円買(というか、利益確定の売りか?)が進行することになりました。
もっとも、13日金曜日には、再び円安に方向転換。週末の調整という見方もできますが、来週どのような動きがあるのかに要警戒です。
ここにきて少し整理
ミャンマー問題
日本の情勢と世界情勢は、ロシア・ウクライナ問題に目がそそがれています。
日本の中でも、そろそろ参議院選挙が視野に入ってきました。
ただ、最近の世界状況を展望すると、どんどん重要局面の上書きがなされていることが分かります。
その第一は、ミャンマーでの軍事政権問題です。
ウクライナ戦争がはじまるまでは、ミャンマーでの軍事政権と民主政権の対立が問題視されていました。
この問題は、まだまったく解決されていません。
1月にはスーチー氏に有罪判決が出されていましたが、世界はこの暴挙に対して、何の手もうたずに進んでしまう、といったところなのでしょう。
しかし、世界の目はウクライナに向いてしまっているので、結局途上国は誰の支援も受けられない事態となってしまっています。
やはり、金が動くところで思いっきり稼ぐ、というのが資本主義のようです。
日本の政乱はどうなった?
安倍政権が残した、森友学園にからむ籠池問題や、赤木ファイルの行方が、ほぼ取り上げられなくなってしまいました。
刑事訴追の可能性があるため、国会の場では語れないとした佐川元国税庁長官や、国会議員たちは、いまだにおとがめなしです。
すでに、みんなが忘れたことを前提に、飛翔する勢いです。
忘れるということは、おそろしいことですね。
結局ウクライナ戦争は何を残したか?
あまり議論されていませんが、ウクライナ戦争では日本も大きな利益を得ています。
それは、政治家目線で見ると、ようやく憲法改正に弾みがついた、といったところでしょう。
ただ、それ以上に、東西の防衛の肩の荷が下りつつある、といったところが現状でしょう。
他国へ侵攻すると、世界中から排除されるだけではなく、軍事ショーの舞台にされてしまうという事実を目撃しました。
これに一番驚いたのは中国ではないでしょうか。
台湾有事が叫ばれていましたが、もし台湾に武力的介入をしようものなら、一気に世界中の死の商人が群がってくるという事実が突きつけられたわけです。
ロシアのように軍事的大国では、それも可能ですが、中国になってくると、話は別でしょう。
台湾を手中に収めるのと、国中に死の商人がはびこるのとを天秤にかけると、おのずと答えは出てくるわけです。
日本にしても、いくら北方がロシアであろうと、もうロシアが日本と事を構える財力は残っていないことを確認することができました。
日本としては、東西に割く軍事力が、実際のところは軽減できる、ということになってきています。
民族の問題が議論されない日本
今回、特に注目しなければならないのは、民族の問題です。
ロシアがウクライナに攻め込んだ最も大きな理由の一つが、ウクライナのNATO加盟を阻止する目的でありました。
ただ、その後、建前としての言い訳の一つには、ウクライナ東部のロシア系住民が迫害されているので、解放するために軍事行動を起こした、というものでした。
この理屈が当てはまるのなら、日本も他国からの軍事行動が適用されることになります。
沖縄でいれば、琉球民族はいわゆる「島津入攻」により壊滅的な被害を受けました。
その後、日本政府により、方言を禁止され、強制的に日本語教育を受け、風習まで日本的なものにあらためさせられました。
北海道も同様に、アイヌ民族が暮らしていた土地に日本政府が侵攻し、強制的に国有化した歴史があります。
琉球同様、アイヌ語を禁止し、日本の風習にあらためさせ、民族としての権利を剥奪しています。
さらに、アイヌが宗教的・経済的に行っていたサケ漁を、河口付近でのみの許可にあらためました。
この河口とは、経済的や交通路として確保しなければならない場所であり、結局和人が、アイヌから強制的に奪取した土地であったわけです。
奥地に追いやられたアイヌは、サケをとるためには、宗教的にも経済的にも、その活動を続けるためには、和人との不平等な決まりにサインしなければならなくなったわけです。
もともと、日清戦争頃の沖縄は、中国と結びつきたかったわけです。
ロシアの場合は多民族国家として成立していて、多くの民族が暮らしています。その中には当然アイヌも含まれていて、これはロシア国民として権利が認められています。
こうした論理のもと、日本が民族解放の武力的侵攻をうけることは、十分に考えられるでしょう。
少なくとも、民族問題を孕んでいることを、よく理解しないといけないのではないか、と思います。
来週の投資戦略
しばらくぶりに投資を再開しました。
とはいっても、3万円の利益のみでした。
コツコツとやっていこうと思います。
上がってしまっている、豪ドルNZドルのショートを中心に見ていこうと思います。
また、ユーロドルは下がりすぎな気もしますが、今後の動きの読めない展開が続きそうです。
今後も、難しい展開が続きそうなので、どこで入っていこうか、岸田のごとく慎重に検討したいところです。
約定分
FX 23,000円
CFD -10,200円
合計 30,200円
持ちこし分
FX -170,843円
CFD 0円
合計 -951,043円
儲からない……
豪ドルNZドルをショートしたけど、
まったくプラスにならないよ。
なんか、いつも言うこと同じになってきたな。
まったく勝てないのは、読みが悪いということだ。
考えれば考えるほど深みにはまる。
これ如何に……
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