FOMC議事要旨は無風・雇用統計は動く ここにきて新型コロナ拡大
5日に発表された12月分のFOMC議事録の要旨、おおよそタカ派的な、利上げ時期の判断をしていく、というものが主な内容でした。
タカ派ではあるものの、すでに利上げには言及されていたため、市場にとっては特段のサプライズでもなく、ほぼ無風に通過しました。
一方で、市場オープンの週の初めこそは株・為替ともに上昇していたものの、その後週の後半には、大発会のご祝儀相場への調整か、大きく下落しました。
米国雇用統計は、ADP雇用統計こそ非農業部門雇用者数は予想410千人のところ結果807千人と、驚くほどの数字をたたきだしたものの、実際は450千人の予想のところ、199千人と悪い結果で終わっています。失業率は予想4.1%のところ結果3.9%とわずかに改善しています。
これを受けて、発表直後は全体的に下げで反応したものの、結局7日深夜はクローズに向けてグングンと上昇する展開となりました。
特に日本株が弱いのは、ここにきて新型コロナの急拡大を材料とした投機的な売りが出ていると見られます。
オミクロンが世界的に感染拡大した際にも大きく売り込まれましたが、実はこの時は日本は新型コロナの新規感染者はほとんど出ていない時期で、新型コロナを抑え込んでいるにも拘わらず売り込まれたことがありました。
すでに日本は、投機的な売りを入れやすい国、と世界から認識されてしまっているようです。
こうした流れを払しょくするのは難しく、1月第1週から、日本株が大きく出遅れ、それは今後も継続する、という方向感を決めつける展開になってしまったのではないでしょうか。
ドル円は116円を上回るまで伸びました。その他の通貨もおおよそ堅調に推移しましたが週の後半は失速気味です。
株は日本株以外は、下落と言いながらも、横ばいを継続しています。しかし、かなりの上昇をしてきた株価だけに、そろそろ大きく下落する調整局面に入ってきているのかもしれません。
新興国通貨だけは堅調に推移。どうも、新型コロナウイルスのオミクロン株がそれほど毒性が強くないことが分かり、アフリカに対する渡航中止が解除されつつあるのが、新興国にとってプラスに働いているのかもしれません。
新興国は出遅れていましたが、ここにきて、経済回復期待が出てきているのかもしれません。
日本は世界と逆行するのか?
北京オリンピックが近づいてきました。
世界的には、外交的ボイコットが表明されています。日本だけはずっとペンディングできていましたが、ここにきてようやく、政府代表団としての派遣はしないが人は派遣する、という、どちらともとれるような形を打ち出してきました。
結局、一番最後に意思を表明しないといけなくなってしまい、世界からも中国からも、一体どうするのか、と迫られ、どちらにも良い顔をしようとする、お決まりの外交を展開しています。
しかしながら、逆を言うと、中国からは、日本も外交的ボイコットに加担しているととられかねない形ですし、世界からは日本は代表を派遣している、と取られてしまいかねない危険をはらんでいます。
そして、日本もここにきて新型コロナウイルスの感染スピードが急激に拡大してきました。これにより、日本政府は9日から蔓延拡大等重点措置を沖縄、山口、広島に適用することを決定しました。
特に日本は世界と比べて医療従事者の不足や医療崩壊が危機的な状況とされていながら、結局何も手が打てていない状況です。
さらに、沖縄と山口の両県は米軍基地を保有しており、米軍関係者から新型コロナウイルスの感染拡大がもたらされたともとれる報道が出ています。
このことは、かえって米国との外交上ネガティブな話題となることも懸念されます。
いずれにせよ、日本でのこうした措置はネガティブに働きます。
また、日本の場合、緊急事態宣言などが出された際には株が上がる、という逆転現象が起こっていました。緊急事態にともなった、金融緩和が期待されたからだと考えられます。
ただ、これまでの複数回の緊急事態宣言下でも、金融緩和は実施されず、あろうことか一部の政治家からは増税までが話題に上る始末。
そのため、今回の 蔓延拡大等重点措置の適用は、金融緩和は期待できず、ネガティブな面ばかりがクローズアップされてしまったと見られます。
いずれにせよ、世界と逆行してしまった日本の場合、株の出遅れから、結局出て行けない展開へと変わっていってしまいそうです。
来週の戦略
大発会では上昇し、その後調整の売りが出た格好でした。
FOMC議事要旨の発表と米国雇用統計をこなした1月2週目からが本当の勝負となってくるでしょうか。
基本的には、為替は上昇していくと見ています。
株は日本株は頭が重く、米株も上値が重い展開を予想します。
かなり上昇してしまっている中、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大。
そして中国の経済危機も相まって、今年に入ってから軟調な未来が見えてきてしまいました。
本来なら、北京オリンピックに向けて上昇していきそうなものですが、少し地政学リスク、新型コロナウイルスに対する不安材料が大きくなってきてしまった形かもしれません。
やはり積極的に取引するのは難しいと考えています。
ちなみに今週は、目線はあっていたのですが、一時的な上昇や下降でしなくてもよい損切をしてしまい、結局損失を拡げてしまいました。一時、損切全てあわせて-10万となってしまっていました。
雇用統計でなんとか勝つことができ、辛うじてプラスで終わることができました。
これに懲りて、慎重にいこうと思います。
約定分
FX 10,553円
(ユーロ円、南アフリカランド円、ユーロドル)
CFD 8,903円
(日経、金)
合計 19,456円
持ちこし分
FX 0円
CFD 0円
合計 -627,100円
もったいなかった損切
大発会での上昇、その後の下落は読めてたんだけどなぁ。
結局タイミング悪いところで入って、
これはまずいと思って損切を繰り返してしまうよ。
損切が早いことでかえって損したよ
損切のタイミングは難しいよな。
損切すれば反転するし、
しなければ損が膨らんでいく。
なかなかこの世は思い通りにいかないものだ
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